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Posted by チェスト at

2014年05月17日

食品偽装の原因

実は食品偽装は日本だけではありません。
オリーブオイルなんかでも起こっています。
安いものを高級なものと嘘をつくことを偽装と言います。

なんで食品偽装が起こるのだろうか。
消費者にも問題があるし飲食業界にも問題があると思います。
あと生産者にも問題がる。
要するに日本の食全体に問題がある。

最近気になるのはどこにたべに行っても「この玉子はどこどこのもの」とか「この鶏は地鶏」とか「日本近海マグロ」とかそれはもうなんでも高級な食材を使っているという謳い文句の数々。

昔は飲食店でどこの産地のものを使っているとか表示していなかったと思います。
いわゆる食材のブランド志向。
生産者はとにかく高く売りたいから今まで普通のお米だったはずのものにまでどこどこ産と銘打ってブランド米に仕立て上げ価格を釣り上げる。
米、魚介、肉、野菜、調味料ととにかくなんでもブランド化です。

飲食店でも食材の良さを必死にアピールしている痛い店ばかりが増えました。
日本の飲食業界はあきらかに間違った方向に進んでいます。
本当の料理人が減って未熟な料理人で溢れかえっているように感じます。

産地のブランドをアピールしないとお客に伝わらないようなものは本物の料理人の料理とは呼べない。
ラーメン店など顕著です。
どこどこ産のカツオ、昆布、さば節などとにかく書きまくってる。
そんなになんでも高級なものを使っても味がぼけるだけだから意味ないのに。
本当の料理人はスーパーで買ってきたもので差のある料理を作れる人です。

中華料理のプロは本当にプロです。
スーパーで買ってきたものでプロの味をちゃんと出します。
日本のラーメン店なんかはかえしの醤油までブランドをアピールしていますが中華のプロはキッコーマンの醤油を使ってます。

ブランド醤油なんて趣味で家庭料理をやる人向けです。
プロがいちいち調味料までお取り寄せしていたら原価が上がりすごて結局高い食事代を請求することになります。
高級中華でもお取寄の調味料ではありません、本当に家庭で使ってる調味料で高級な味を出しています。
そもそも中華とは安い食材でいかにおいしく仕上げるかとうものです。

食品偽装問題は結局のところ日本にプロの料理人が少なくなったから起こったことではないでしょうか。
別にどこ産のものでも正直どうでもいいです、おいしければ。
ブランドをアピールしないと伝わらないのは腕がないからだと思います。

牛肉だって霜降りは時代遅れ。
赤肉を熟成させるドライエージングにとって変わる日がかならずくるでしょう。
硬い赤みを熟成させて美味しいものにしていく。この過程こそが調理の醍醐味です。
高い肉は家庭で調理したらいいと思います。
安い肉を美味しくする技術がない人向けなのだから。

超高級料亭とかは別です。
でも超高級料亭でも食品偽装問題がありますからね。
お客としても産地を聞くのは無粋という気構えくらいもって高級料亭にいって欲しいものです。
その料理人の腕がよければなんでもおいしいはずですから産地やブランドなんかにいちいち客がこだわる必要はありません。
その日はいったものをその場で料理人が一番おいしくなるように調理していく。
本来はこうでなければと思います。  

Posted by msd at 22:29Comments(0)和食